「アルファードって、高級ミニバンでしょ?」──たしかにそうです。
でも、その内装がどれだけ多彩で、用途によって選べるかをご存知でしょうか。
4人乗り、6人乗り、8人乗り。
それぞれの内装には、明確な“意図”があります。
ただ乗車定員が違うだけではなく、「誰と」「どう過ごすか」を大切にする空間設計がなされているんです。
私も営業時代、何度もお客様と一緒にシートを倒し、スライドし、実際に座ってもらいながら「この空間でどんな時間を過ごしたいか?」と話し合ってきました。
この記事では、そんな現場の経験も交えながら、乗車人数別のアルファードの内装について詳しくお伝えしていきます。
特にロイヤルラウンジに惹かれる方には、他では得られないリアルな視点をお届けします。
「何人乗りが正解なのか?」そのヒントは、あなたの生活の中にきっとあるはずです。
この記事を読むとわかること
- アルファードの乗車人数別の内装の違い
- 4人・6人・8人乗りモデルの具体的な特徴と用途
- ロイヤルラウンジの装備内容と唯一無二の魅力
8人乗りモデルの内装特徴|家族やグループに最適な実用性
「子どもが3人いると、ミニバンでも狭く感じることがある」
──これは、営業時代によく聞いた言葉です。
そんな中でもアルファードの8人乗りモデルは、まさに“実用性と快適性の両立”を体現した一台だと、胸を張って言えます。
シートは3列しっかりと確保され、全席にゆとりがある設計。
それでいて、荷物も積める。
8人乗りだからこそ実現できる「人数×積載」のバランスは、家族やグループでの利用にぴったりです。
以下では、その8人乗りモデルの内装について、素材・座席構造・荷室の3つの観点から詳しくご紹介します。
ファブリックから本革まで選べる内装素材
8人乗りモデルでは、グレードに応じて内装素材が選べます。
エントリーモデルには耐久性の高いファブリックシートが採用され、上級グレードでは合成皮革や本革シートも用意されています。
本革仕様になると、見た目の高級感はもちろん、掃除のしやすさという点でも子育て世代には嬉しいポイント。
インパネやドアトリムの加飾もグレードにより異なり、まさに「乗る人のライフスタイルに寄り添う内装」です。
セカンドシートの分割可倒と使い勝手の良さ
8人乗り仕様のセカンドシートは、3人掛けのベンチシートが基本。
6:4または7:3の分割可倒式で、片側だけ倒して荷物を積んだり、スライドさせて3列目へのアクセスを容易にしたりと、使い勝手の良さが光ります。
家族5〜6人で出かけるとき、子どもを乗せ降ろしするシーンでも活躍してくれる構造です。
サードシートのアクセス性と荷室の広さ
3列目となるサードシートも、想像以上に広々としています。
跳ね上げ式で左右に格納できる設計なので、使わないときはラゲッジスペースを大きく確保可能。旅行や買い出しなどで大量の荷物が必要な場面にも柔軟に対応できます。
シートそのものも、成人が乗っても窮屈さを感じにくいのがアルファードらしいこだわりです。
6人乗りモデル(Executive Lounge)の魅力|快適性と高級感のバランス
「家族でゆったり使えるけど、ちょっと“特別感”も欲しい」
──そんな声に応えるのが6人乗りのExecutive Loungeです。
キャプテンシートの贅沢な座り心地と、上質な素材が日常をワンランク上へ引き上げてくれます。
以下では、このモデルならではの「キャプテンシート」、「オットマン&電動機能」、「PHEV対応」という3つのベネフィットについて深掘りします。
セカンドシートはキャプテンシート仕様
Executive Loungeでは、真ん中に通路がある2席独立型のキャプテンシートを採用。
乗り降りがしやすく、ひと席ずつ手元に余裕があるため、チャイルドシートの着脱やドリンク・スマホの取り扱いにも便利です。
私も家族とディーラー試乗した際、「これなら子どもが大人しく座ってくれるな」と実感したことを覚えています。
オットマン・電動調整機能で長距離も快適
セカンド席はオットマン付きで、膝から足先までしっかり支えるため、長距離移動でも疲れにくいのが特長です。
加えて、リクライニングやスライドも電動化されており、走行中でも手元で調整OK。
実際に使ってみると、まるで後席が“移動用リビング”のような感覚で、気づいたら時間を忘れてしまうぐらいです。
PHEV専用装備も登場し、次世代仕様へ
最近のモデルでは、PHEV(プラグインハイブリッド)仕様も追加され、車内の静粛性やエコ性能も大きく向上。
電気走行モードに切り替えれば、信号待ちや近所の買い物といったシーンでも静かでスムーズな移動が可能です。
電源も取りやすく、モバイル機器の充電や室内冷蔵庫などの電装品を活用する際に威力を発揮します。
4人乗りモデル(Spacious Lounge/Lounge)の内装|贅沢な移動空間
「家族みんながゆったり過ごしたい。でも、それだけじゃ物足りない」
──そんなニーズには、4人乗りのSpacious LoungeまたはLoungeモデルが応えます。
広々とした後席空間に、上質で高機能な装備を詰め込んだ“贅沢モード”の一台です。
ここからは、後席スペース、装備の充実度、そして「移動の質」を高めるためのポイントについて、3つの視点で掘り下げます。
後席は極上のパーソナル空間
2列目が左右独立のキャプテンシート構成になっており、まるで専用ラウンジ席に座っているかのようなゆとりがあります。
1席ずつの幅と足元スペースもたっぷりで、大人二人が並んで「これくらい広ければ最高だな」と感じられる設計です。
冷蔵庫・大型トレイ・電動オットマン付き
このグレードには電動オットマンに加え、大型トレイ&ドリンクホルダー、そして小型冷蔵庫まで装備。
例えば、休日のドライブや近場の送り迎え時でも、後席でコーヒーを楽しんだり、ちょっと冷やした飲み物を取り出したりと、まさに室内で“くつろぐ”ための仕様です。
運転より“乗る”ための仕様
運転する楽しさよりも、乗っている快適さを最優先する内装設計。
遮音性の高いガラスや防音材により車内が静かになり、柔らかな照明や調光機能も備わり、まるでホテルのラウンジにいるような落ち着きが味わえます。
ここに乗ると、つい長距離ドライブに行きたくなる予感さえするんですよね。
アルファード ロイヤルラウンジの世界|もはや「移動する書斎」
「ここに座ると、移動時間が自分だけの特別な時間になる」
──ロイヤルラウンジに乗り込んだ瞬間、多くのお客様が漏らす言葉です。
単なる移動手段ではなく、「集中できる、自分だけの空間」を求める人にこそふさわしいモデルです。
ここでは、完全パーティションによる隔離感、マッサージ機能付きシートや高級オーディオなどの贅沢装備、中古市場でのプレミア価値の3点から、ロイヤルラウンジの世界をご紹介します。
完全パーティションで隔離された後席
ロイヤルラウンジ最大の特徴は、前席と後席を隔てるフルパーティションです。
プライベート空間を確保しつつ、エグゼクティブタクシーのような使い勝手も兼備。
会話や商談の場としても安心して使え、まさに一台で「移動オフィス」になる構造です。
マッサージ機能付きシートとオーディオ環境
後席シートはマッサージ機能付きで、座り心地は文字通り極上。
さらに、BOSEやJBLなどのプレミアムオーディオが車内に響き、音楽やプレゼン動画もクリアかつ臨場感たっぷりに再現されます。
営業先への移動中でも、ゆったり“エンタメ空間”に早変わりします。
中古市場でも異彩を放つ1500万円クラスの内装
ロイヤルラウンジは新車で約1,500万円、中古車でも1,000万~1,300万円台で取引される超プレミアモデル。
この価格帯になると、国内でも台数が限られており、それだけに「見つけた瞬間に買い!」とも言える希少性も魅力です。
資産価値としての側面も備え、所有する喜びが確かなリアリティを持っています。
乗車人数別|アルファードおすすめユーザーは?
これまで紹介してきた4人・6人・8人乗り、それぞれのアルファード。
では、どんな人がどの仕様に合うのか?
私自身の営業経験と、実際のユーザーからの声をもとに、乗車人数別におすすめのユーザー像を整理してみました。
8人乗り:3列目まで活用したい大家族に
「子どもが3人以上いて、じいじ・ばあばも乗せることがある」
──そんな大家族や親戚とのお出かけが多い人には、やはり8人乗りが最適です。
1〜3列目までフル活用でき、荷物もしっかり積めるので、普段使いからレジャーまで幅広く対応できます。
シートアレンジも柔軟なので、成長に合わせて使い方を変えられるのも魅力です。
6人乗り:夫婦+子ども中心のゆとり派に
「子どもは二人まで。でも、快適性は譲れない」そんなご家庭には6人乗りがフィットします。
キャプテンシートによる独立性と、走行時の安定感・静粛性の高さは、日常の移動を一段と豊かなものにしてくれます。
PHEV仕様を選べば、次世代エコカーとしての性能も加わり、環境意識の高いパパママにもおすすめです。
4人乗り:おもてなし・VIP送迎に最適
「自分は運転せず、乗る人の快適さを重視したい」
──そんな方には、4人乗りのSpacious Loungeが最適です。
後席がまるでホテルのラウンジのような空間になっており、大切な人を“もてなす”気持ちをカタチにできます。
ご両親を連れての旅行や、夫婦二人での上質な時間にもぴったりです。
ロイヤルラウンジ:経営者・重役層に向けた最上級空間
「移動中も仕事をこなしたい」「自分だけの静かな空間が欲しい」
──そんなビジネスパーソンには、迷わずロイヤルラウンジをおすすめします。
防音性、独立空間、マッサージ機能、オーディオ……すべてが“選ばれた人の移動空間”としてデザインされています。
私が出会ったある経営者は、「ここにいると心まで整う」と言っていました。
まとめ
アルファードの内装は、ただの“豪華装備”ではありません。
それは、乗る人の数、過ごし方、人生のステージに寄り添う「選べる居場所」なんです。
8人乗りは家族みんなでワイワイ乗れる自由さ、6人乗りはゆとりと快適性の絶妙なバランス、4人乗りは贅沢な時間を過ごすための特別席、そしてロイヤルラウンジは“移動する書斎”という次元の違う体験。
車を選ぶというのは、「どう生きたいか」を選ぶことに近い──私はそう思っています。
シートの数ひとつに、使い方のヒントが詰まっている。アルファードの内装を、ぜひ“あなたの暮らし”を基準に選んでみてください。
その選択が、数年後「この車にしてよかった」と思えるものになりますように。
ライター紹介:杉山 剛志(すぎやま・たけし)
※この人物は架空のライターです。本文内の感想や体験談もフィクションとしてお楽しみください。
1976年・神奈川県生まれの設定。
ディーラー営業として約10年、のべ1,000組以上の車選びをサポートした後、中古車査定士に転身。現在はカーライフアドバイザーとして、暮らしに寄り添う車選びの提案や、車用品のレビューを架空体験ベースで執筆中。
家族持ち・郊外生活という設定を生かし、「実用重視の車選び」「家族とのカーライフ」「元営業マンならではの選びの視点」に強みあり。
記事はすべてフィクションですが、“ありそうでリアル”な車との付き合い方を、読者の目線で語ります。